語り継ぐ戦争体験を開催

 1月9日(土)午後2時より,日教組全国教育改革キャンペーンの一環として,「語り継ぐ戦争体験」を開催しました。主催は徳島県教職員組合と徳島県退職女性教職員の会でした。

 まずは退女教の郡徳子さんによる琵琶曲「白き蝶舞う」の披露でした。マイクのセッティングをしながら郡さんのお召し物を見ると黒地に白い蝶が描かれたお着物。「これは曲に合わせてのお衣装ですか?」と尋ねると頷かれました。年を重ねてなお人前で表現するその意欲,さらには着るものもそれに合わせての演出。実に素晴らしい。こういう風に年齢を重ねたいものだと思いました。

 私は琵琶の音色を生で聞くのは初めてでした。おそらく会場内の方も聞いたことがない方の方が多かったのかもしれません。琵琶曲と郡さんの語りで構成されていましたが,読まれているその原稿の文字も大変達筆で、驚きました。

 郡さんの後は乾晴美さんの講演でした。こちらも当時10歳であった少女の目から戦前の子どもの暮らし、学校の様子などが語られました。参加者の中には小学生もおりましたが、乾さんのお話に身を乗り出して聞いていました。このイベントができたのは何よりも退女教の皆さんがまとめた「私が軍国少女を生きた時代(とき)」という冊子があればこそです。今後も平和の尊さを共有し,互いに学べる場をつくりあげていきたいと思いました。

琵琶曲を演奏する郡徳子さん