管理職のなり手がないと言うけれど Part2

 前回のブログでは,管理職のなり手不足は再任用の管理職よりも女性管理職の登用をということを書きました。昨日でした。書記局に毎月購読している「教育委員会月報10月号」が届きました。33pに「学校における女性の管理職登用の促進に向けて」という記事がありました。この中で全国の統計を見ると,小学校教員の女性比率は62.4%,校長20.6%,副校長32.1%,教頭27.0%でした。中学校は教員の女性比率は44.0%,校長7.4%,副校長14.6%,教頭13.2%でした。高校になると教員の女性比率は33.7%,校長7.5%,副校長11.7%,教頭10.2%でした。国際比較では,過半数が女性という国が多数ある中,日本は圧倒的に女性が少数派です。 

 次のページには日本の都道府県別のデータがありました。「徳島県の状況やいかに?」と見てみると小学校の女性教員の比率は68.0%で全国2位です。しかし,校長の比率は11.7%で全国で何と下から5番目です。何ですと?広島県は女性教員比率68.2%で全国1位であり,校長の女性比率も41.1%で全国1位です。徳島とこんなにも差があるのはなぜでしょう? 

 中学校の女性教員比率は52.5%で全国1位です。50%を超えているのは徳島県のみです。すごい!校長の女性比率は13.4%で石川県に次いで2位です。これは順当な結果ですね。 

 高校でも教員に占める女性比率は46.7%と全国1位で,校長の比率は7.1%で25位でした。総じて徳島県は各校種とも教員の女性比率が高いのです。特別支援学校でも全国1位です。4つの校種で1位が3つ。これで見る限り,徳島県の女性は教育界で大いに活躍しているということがわかります。 

 しかし,それにしても小学校の管理職に占める女性の比率の低さには違和感を感じます。理解に苦しみます。ただ,徳島では残念なことに豊富にある女性のパワーを小学校では管理職として十分に生かせていないということは言えるでしょう。あー,もったいない。教員比率に比べて小学校の管理職の女性比率が低いのはなぜか?中学校との差がなぜ生まれているのか?このあたりを分析すれば小学校での女性管理職登用が進み,徳島の小中学校管理職不足も解消に向かうのではないでしょうか。そう思った雑誌の記事でした。